〝第2の水泳人生〟がスタートです!!

★池江の奇跡 東京五輪出場切符つかむ

白血病を克服した池江璃花子(20=ルネサンス)が、東京五輪の出場権を手にした。2021年4月4日(日)、東京アクアティクスセンターで行われている競泳の日本選手権第2日の女子100㍍バタフライで57秒77で3年ぶりの優勝。日本水泳連盟が定める400㍍メドレーリレーの派遣標準記録57秒92を突破し、五輪代表が決まった。2019年2月8日の白血病判明から786日。「何が起こったのか分からない。ものすごく幸せ」。奇跡を起こした天才スイマーの第2幕が輝き始めた。

◆池江は、声にならない声を上げ、拳で水面をたたいた。プールサイドに手をかけると、動けなくなった。涙があふれた。手で顔を覆った。

会場が静かに見守る中、池江はインタビューに答えた。「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。すごくつらくてしんどくても、努力すれば必ず報われるんだなと思った。今すごく幸せ」と目を潤ませた。

きっと夢に見ることさえできなかったであろう東京五輪の歯切符が手に入った。

昨夏に「第二の水泳人生」の幕が上がった。復帰戦後に池江は「病気して、復帰して、前の自分より強くなっていると思う」と述べた。日本選手権の開幕前日の会場では「バキバキに調子いい」と独特の〝璃花子語〟で予兆を漂わせていた。最大の目標としていた2024年のパリ五輪から3年も前倒ししてしまう快挙ぶり。

「まだ実感がわいていない。もちろんうれしいけど、本当に自分が内定しているのかって複雑な感情。このタイムで世界と戦えるかといったらそうではない。これからさらに高みを目指したい」と意欲は高まる一方だ。

■池江 パリ五輪で第1歩踏み出す!!

白血病から復帰した競泳女子の池江璃華子20=ルネサンス)が、東京都オープン(2021年2月20、21日、東京辰巳国際水泳場)に参加することを2021年1月25日、東京都水泳協会が発表しました。種目は池江自身が日本記録を持つ50㍍と100㍍にエントリー予定です。昨年(2020年)8月の復帰後は自由形でレースを重ねてきたましたが、いよいよ本命種目でレースに挑みます。

あくまでも体調が最優先で、新型コロナウイルス禍の状況にもよりますが、大目標は2024年パリ五輪です。今回は「第2の水泳人生」におけるバタフライでの第1歩となります。まずはレースでの感触を確かめる形です。1月23日にあった北島康介杯では100㍍自由形で55秒35で4位。東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権(4月)の出場権を確実にしました。同選手権では自動的に個人2枠、400㍍リレー4枠の代表選考になりますが、池江は「練習中から東京五輪を目指すのではなく、細かいところに集中してやりたい」と語っていました。1日1日を積み重ねていくスタイルに変わりはないです。

★池江得意のバタで3位

 競泳の東京都オープンが2021年2月20日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子100㍍バタフライで白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(ルネサンス)=写真=が59秒44で3位に入った。最も得意とするバタフライは病気から復帰後に初めてのレースで、東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権の参加標準記録を突破した。56秒08の日本記録を持つ池江は予選を1分0秒06の全体2位で通過。決勝では大きく伸びのある泳ぎを保ち、タイムを伸ばした。昨年8月に実戦復帰したが、体への負担を考慮し、これまで自由形の50㍍と100㍍にしか出場していなかったが、「100㍍バタフライでこのきつさを経験したから、100㍍自由形には自信がついたかな」と完全復活が目の前のようだ。

★池江復帰5戦目で優勝【競泳】

競泳の東京都オープン最終日は2021年2月21日、東京辰巳国際水泳場で行われ、白血病から完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)=写真=は非五輪種目の50㍍バタフライ予選26秒38で全体1位。決勝は25秒77で2位に1秒17差をつける大差での優勝。2019年世界選手権8位相当のタイムだった。日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)参加標準記録も突破した。これで自由形、バタフライでそれぞれ50㍍、100㍍と合計4種目で、日本選手権出場資格を確実にした。

自身が持つ日本記録25秒11にわずか0秒66差で、昨年の日本選手権優勝タイムも上回った。バタフライは得意種目だが、本格的に練習したのは1週間で驚異的なタイムをたたき出した。「今の自分の状態なら85点をあげてもいい。いい自信になった」と十分な手応えを感じている。日本選手権には、「出るという方向は決まっている。出るからには良い位置を狙いたい」と高みを目指して前向きだ。

 


《池江の復帰後成績》

[2020・8・29/東京都特別大会]50㍍自由形26秒32(5位)[2020・10・1/日本学生選手権]50㍍自由形予選25秒87(6位)同決勝25秒62(4位)※400㍍リレー予選56秒19(2位日大/第3泳者)[2021・1・23/北島康介杯]100㍍自由形予選56秒13(6位)同決勝55秒35(4位)


池江璃花子(いけえ・りかこ)競泳女子選手

 □生年月日/2000年7月4日□出身地/東京都江戸川区□出身校/小岩四中→淑徳巣鴨高→日本大学(スポーツ科学部在学中)□所属/ルネサンス□マネジメント契約/株式会社ジエブ□種目/自由形、バタフライ□身長/171㌢/体重/57㌔□保持している個人種目の日本記録/[長水路]50㍍自由形24秒21(2018年4月)100㍍自由形52秒79(2018年11月)200㍍自由形1分54秒85(2018年8月)50㍍バタフライ25秒11(2018年6月)100㍍バタフライ56秒08(2018年8月)[短水路]50㍍自由形23秒95(2017年12月)100㍍自由形51秒62(2018年1月)200㍍自由形1分52秒64(2018年1月)50㍍バタフライ24秒71(2018年1月)100㍍バタフライ55秒31(2018年11月)100㍍個人メドレー57秒75(2017年11月)※2019年2月15日現在□父親は元航空自衛隊パイロットで身長190㌢の長身。母方の祖父は岐阜県郡上郡白鳥町(現・郡上市白鳥町)出身で、自身も度々郡上市を訪問するなど縁が深いこともあって2018年12月に郡上市スポーツアンバサダー(親善大使)に就任している。長いリーチ(186㌢)にいかした少ないストローク数で水の抵抗も少ない泳ぎ方のためスピードがある□水泳は兄の影響で3歳10カ月から始め、5歳の時には自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4泳法すべてで50㍍を泳げるようになったという天才肌。同じ歳の競泳の今井月とは大の仲良しのほか、競泳以外ではフィギュアスケートの樋口新葉や卓球の平野美宇とは親交が深く、頻繁にに連絡を取り合い食事をする仲である。20代でやってみたいことはバンジージャンプで、はまっていることはウクレレ。